SceneCapturePluginを布教したい2019

 この記事は「A:don:vent Calendar」の15日目の記事となります。 昨日はぴけぴけ氏でした。

カスタムメイドシリーズをCM3D2の頃から触り始め、はや数年。いろんなことをやってはその都度満足しちゃって触らなくなる時が多くなってきてるんですが、各種プラグインが更新されると思わず「また触っちゃおうかな……」と起動してしまう。最近はそんな日々です。

そして、SceneCapturePluginはその中の一つで、数あるプラグインの中で最も信頼を置いています。今回は去年に引き続き、このプラグインで何ができるかを書いていきたいと思います。

SceneCapturePluginとは

CM3D2・COM3D2上で各種ポストエフェクトの適用や色調の補正ができるプラグイン。

数年前に「Reshade」という、様々なゲームにポストエフェクトをかけるプラグインが話題?となりましたが、SceneCapturePluginはまさにそれに相当します。

このプラグインでできることはかなり多く、特に、LUTの適用、カラーグレーディングをはじめとした充実した補正機能はまるでゲーム上でAdobe Photoshop Lightroomを扱っているかのよう。(ほんまか?)公式撮影モードや複数メイド撮影をはじめ、あらゆる場面で利用できます。

CM3D2版はShinHogera氏によってリリース、COM3D2版はしきしま氏によって、CM3D2版になかったような機能を引っ提げてリリースしています。

今回の記事では、SS表現のためによく使うエフェクトを色々説明していきたいと思います。

最新版(COM3D2)

よく使うエフェクトの紹介

元のSS

これからエフェクトをかけていくSSです。ブルームは非適用。

キャラクターと背景の色味の違和感が気になりますね。

色・明度・彩度の補正

カラーカーブ

赤色・緑色・青色チャネルのカーブ線を調整して色調を補正します。Photoshopのトーンカーブに相当します。

基本的に各チャネルのStartとEndの数値を減らして調整すると、狙った雰囲気を出しやすいと思います。上のSSでは、赤、緑の数値を少し減らしています。なんとなく、キャラと背景の違和感が薄らいだと思いませんか。思いますよね。そう、この項目の調整こそ、カラーコレクション沼のはじまり……

また、詳細設定をONにすると特定色補正の項目があるので、これを使うと指定した色を別の色に置換することができます。白みを抑えたい時などに。

Ramp

2色のグラデーションのオーバーレイを適用します。うまく扱えばSSの雰囲気が結構変わります。

ブレンド形式はオーバーレイだけでなく、乗算、スクリーン、ソフト(ハード)ライトも選べます。

カラーコレクションLUT

LUT(ルックアップテーブル)を使用して、お手軽に色調を補正するエフェクトです。カラーグレーディングが苦手でも、簡単に雰囲気が出せるのがいいですね。

LUTのプリセットはカス侍氏やヘルミ氏などが公開しているほか、PhotoshopなどがあればSceneCaptureプラグインに付属のNeutralLUTに色調補正レイヤーをかけたりして、オリジナルのLUTを作ることも可能です。 ここまで前記事のコピペ。

トーンマッピング/カラーグレーディング

このプラグインの肝と言っても過言ではないエフェクトです。

映像の雰囲気を決めるため、 元の素材の上に色をつけ足していく作業を主にカラーグレーディングと呼びます。トーンマッピングは、露光具合の調整に利用します。音楽で言う、マスタリングの工程にあたる、といってもいいかもしれません。

カラーグレーディングについては、こちらの動画が参考になるかと思います。

調整項目はかなり充実していて、シャドウ・ミッドトーン・ハイライトに色を振ったり、トーンカーブを調整してコントラストをはっきりさせたりはもちろん、カラーチャンネルの調整などもあります。正直なところぼくも全部把握しきれていません。正解は一つに絞られていないので、沼に浸からない程度に調整を楽しみましょう。

スタイライズ

コントラスト

この項目は、明度差の調整というよりかは、輪郭をくっきり出す用途に使います。Photoshopだと、アンシャープマスクに相当。

強度を0.5から上にすると色の乱れが目立ってくるので、0~0.5の間で調整するのが良いでしょう。調整が難しい項目です。

アンチエイリアス

Unityのポストエフェクトを利用して、ゲーム側のアンリエイリアスとは別に、アンチエイリアスをかけます。

おすすめはFXAA2で、スムーズなアンチエイリアシングが期待できるんですが(参考画像右側)……SceneCapture側のアンチエイリアス無し・キャプチャ倍率x4で撮ったSS(参考画像左側)のほうがくっきりとした線が出ます。PCマシンパワーを上げた時に気付きました。ここらへんは好みで選ぶと良いでしょう。

ノイズ

フィルム粒子的なものを追加します。映画みたいな雰囲気を出したい時に。

ブルーム(Cinematic)

Unityのアセット、Legacy Cinematic Image Effectsに搭載されているBloomを利用したブルームを適用します。カスメデフォルトのブルームが「ほわーん」とかかるのに対し、Cinematicブルームは「ぶわーっ」とかかります。(伝われ)

明るい色に対して積極的に放射しに行くブルームなので、カスメのブルームよりメリハリ感が出せそうです。Maid MaskをオンにするとメイドにだけCinematicブルームがかからなくなるので安心。その状態でメイドに別のブルームをかけることもできます。

レンズ収差

撮影の際は発生すると良くないとされる、レンズの収差のような効果を意図的に適用します。歪曲、周辺減光(ビネットとも言う)、色収差の3種類があります。ぼくがよく使うのは周辺減光です。ノスタルジックな雰囲気、ホラーな雰囲気を作る際に重宝します。

Obscurance

いわゆるアンビエント・オクリュ―ジョン(SSAO)を適用します。モデルの凹凸部分に自然な影ができ、より立体感やリアリティが増します。まるで海外のえっちなMMD動画のように

ただし、強度を強くすると逆に不気味になってしまうので注意。

ぼかし

Streak

KinoStreak というプラグインを利用して、Photoshopの移動ぼかしのようなレンズフレア効果を適用します。

幻想的な雰囲気のSSに使えそうです。

ボケ

メイドさんにフォーカスを当てたい時に、焦点の範囲外に生みだされたボヤけた領域を意図的に利用する表現手法、Bokehです。実質深度ブラーですが、メイドさんをフォーカスに指定できるので深度ブラーよりもお手軽にBokehさせることができて重宝します。

SceneCapturePluginのバージョンアップで、カーネルサイズ等も調整できるようになりました。

ティルトシフト

実写の写真をまるでジオラマ模型のように写す、逆ティルトと呼ばれる手法を再現します。小人化シチュなSSで映えるかも……?

アナロググリッチ

テレビのダメージ線のような表現と色ずれ等を適用します。悪の組織やストーカーなあなたにおすすめ。SceneCaptureはゲーム中でも適用できるので、ダークな話もこれを適用することで盛り上がりそうです。やったことはないです。

ライティング

サンシャフト

光源から光の筋が見えるような表現を適用します。夕焼けとか、暗闇に射す光とかに使えそうです。

ボリュームライト

SceneCaptureのアップデートで追加された、新しいライトの種類です。この項目はエフェクト設定ではなく、環境設定に存在します。

スポットライトと違い、オブジェクトでないところにも光が映り込みます。メリハリを利かせることができる強力な光源表現なので、ぜひ活用していきましょう。

その他

カメラ回転Z

カメラのZ軸を回転させます。迫力あるものの表現に使えそうです。 この項目はエフェクト設定ではなく、環境設定に存在します。 公式撮影モードにも実装してほしいですね。

カメラ視野

視野角を調整します。この項目はエフェクト設定ではなく、環境設定に存在します。 SSの表現を引き立たせるためにはこの数値の変更は必須といえるでしょう。ただし、視野角を変更した状態だとボーンが動かしにくいというデメリットもあります。上の画像の視野は22です。

おわりに

このように、公式のスタジオモードでは取り扱ってないようなエフェクトを適用できることができるのがこのプラグインのウリです。うまく使えば、SSがもっとシリアスに、あるいはドラマチックに。統一感のあるものが出来上がるので、是非触ってみることをお勧めします。

SS撮影用途以外にも、ADVパートやダンス鑑賞モードでもSceneCaptureプラグインが使えます。(カラオケモードなどのVR要素が介入するモードでは利用不可)

エフェクトのプリセットを読み込んで、好みのエフェクトでダンスが鑑賞できたり、NTRパートでビネットと収差を適用してヤバそうな雰囲気にしてみたり。現代社会に疲れたら、こちらも是非試してみてください。(メイドさんが複数登場するシーンでは、ボケを適用しているとメイドさんがアップになった時にめっちゃぼやけることがありますが……)

最後に、筆者がSceneCaptureを使って撮影したSSを色々紹介。

最後まで閲覧いただきありがとうございました。アドベントカレンダー、明日はKAZUさんです。

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